パワーウィンドーを手動式に(02年10月14日)
メンテコーナーのトラブル2に書いたパワーウィンドウの故障が再び発生。今回は閉め切ったあとでパキンと音がして下がらなくなってしまいました。今度は右ドア、再び4万円払うのも・・・。

ちょうどCX研究会改め業深会(詳しくはこちらを)が行われる時だったので相談すると、P-017やなぎはらさんから「うちにある1000パンダの手回し式に交換したら?」とパーツをいただけることになりました。
秘密基地にて作業開始!わざわざ東京からパンダの右ドアを積んできて下さいました。内張外して比較してみるとドアのプレス原型は1000も1100も同じ。ネジ穴も全て兼用できそうです(さすが大衆車!)

2枚目の写真にあるのが外したパワーウィンドウのユニット。たったこれだけのモンなんですね。モーターの力でワイヤーが送られたり戻されたりすることでレールに沿ってガラスが上下する構造です。外し方はガラスをいっぱいまで下げて、ウェザーストリップをすべて外します。結構な隙間ができますので中の構造がよく観察できると思います。

ドアとユニットを固定しているネジを全て外し作業しやすいようにドアの中でフリーにします。ガラスを上まであげて、ガラスの真ん中あたりにある固定クリップを外します。ユニットとガラスはこれ一か所で止まっています。

3枚目の写真、レールに着いているプラスチックのパーツに突起が出ているのが判ると思います。これがガラスに開いた穴に差し込まれ固定されています。年式によって形状が違いましたが構造は同じでした。ガラスが外れるとドアの隙間を広げることでユニットが引っ張り出せます。
同じく3枚目の写真からはパーツのワイヤーを引っ掛けるところが欠けているのが判ると思います。

手動式のものは更にシンプル。ハンドルを回すことでチューブの中を螺旋状の棒がクルクルと回り、ガラスを止めてある昇降パーツが上下する機構です。
ガラスの形は全く同じでした。ガラスの下側についているのが雨よけのビニールです。引っ掛かって破れたあとがあります。

外したのと逆の要領で手動式のユニットを取り付け。シンプルなので隙間から簡単に入ります。ネジ止めする前にガラスをレールの昇降パーツに固定。パワーウィンドウの時には使われていなかったドアのネジ穴を使ってユニットも固定しました。

内張を再び取り付けるにあたって、ハンドル用の穴を開けました。手動式の内張に比べずいぶん分厚いので裏の板を切り抜き、中のクッション材も取り除きました。かなり大胆な作業になりましたが完成するといい仕上がり!

ドアからユニットを取り出すのに試行錯誤しましたが、パズルを説くような感覚でやなぎはらさんとあーでもないこーでもないと(笑)
2時間ほどの作業でしたがとても楽しめました。


がしかし・・・。
壊れる心配もなくなってこれで安心と思っていたのですが、奥さんには非常に不評で。女性にとって右窓のパワーウィンドウは必需品だと言うことでした・・・。

その後の業深会で今度はP-144びざわさんからいただいたパワーウィンドウに戻しました。パワーウィンドウの交換なら誰にも負けないノウハウを身に付けてしまいました(笑)
開けてしまった内張の穴はワッペン貼って隠してあります。

持つべきものはパンダの友。皆さんに助けていただきながら、これからも知識を深めて行きたいと思います。
最後にいろいろ協力いただいたやなぎはらさん、すいませんでした!